【内容簡介】
『韓国文集中的明代史料』は、朝鮮王朝時代の文人・官僚・学者が
著した文集(韓国文集)に収録された明代(1368~1644)に関す
る史料を体系的に収集・整理した史料集です。中国明代史の研究に
おいて、中国側史料を補完する域外史料として韓国文集を活用する
ことを目的として編纂されています。
本書には、朝鮮の知識人が明朝との外交、冊封・朝貢、国境問題、
倭寇・女真対策、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)への明軍の出兵、明
朝滅亡前後の政治情勢などについて記した奏疏・書簡・詩文・墓誌
・碑文・序跋・日記・雑録などが収録されています。
また、明朝の皇帝・官僚・将軍・使臣との交渉や交流、明代制度・
文化・学術に関する記録も数多く含まれています。
編纂にあたっては、朝鮮王朝時代の各種文集から明代に関係する史料
を抽出し年代・人物・事項ごとに分類・編集しています。各史料には
出典が明示されており、史料の所在確認や原典調査が容易に行えるよ
う配慮されています。
本書の主な内容
朝鮮王朝と明朝との外交・冊封・朝貢関係
明使・朝鮮使臣の往来に関する記録
壬辰倭乱と明軍援朝に関する史料
女真・後金勢力および北辺情勢に関する記録
明朝の政治・軍事・制度・文化に関する朝鮮側の記録
明朝皇帝・官僚・学者との交流史料
明末清初の政局変動と朝鮮知識人の認識
書簡・奏疏・詩文・墓誌・碑文・序跋など各種文献資料
本書は、中国の正史や実録では確認できない事実や、朝鮮側から見た明朝
の政治・外交・軍事・文化を知ることができる貴重な史料集であり、明史、
朝鮮史、東アジア国際関係史、壬辰倭乱研究、明清交替史研究に不可欠な
基礎文献として高く評価されています。