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書籍番号 37970
書名 山東民間蔵鏡
シリーズ
データ B5版 246頁
ISBN 7-5333-1709-2
編著者 張道来 魏伝来主編
出版年 2006年8月 
出版者 斉魯書社
価格(税込) 8,820円
  春秋戦国から清までの各種銅鏡、356点を収録しています。 
   ご専門の方からの書評をご参考のために御紹介いたします。
※民間蔵鏡だから同類の鏡を比較してみることができます。
  草葉紋鏡や飛禽鏡、飛鳥鏡(が7面あるのは初めてでしょう)
  など多数。
※上記の結果、これまで日本であまり見ることができなかった鏡を、
  (博物館や美術館所蔵の典型的な鏡しかみることができなかった)
  漢鏡として承認されます。
  簡化規矩鏡など学術的にはきわめて価値が高いと思います。
  上記2.を含め例えば、160番の画像鏡は今後、大きな問題に
  なります。
理由:図像配置が同向式で斜縁神獣鏡と同じです。早稲田大学
  が昨年冬に購入したのが斜縁神獣鏡に近い画像鏡でこれは画
  像鏡であり、従来、斜縁神獣鏡は画像鏡を手本とし、徐州周辺で
  作られたと考えられている鏡です。確実にミッシングリングが繋が
  ったといえます。
※山東周辺は古くは斉の国で、鏡生産で有名ですが、この本でも
 裏づけされました。また三国時代は魏の国でこの図録を見る限り、
 全ての鏡種が揃っていますが、後の呉の神獣鏡に繋がる鏡はあり
 ません。163番の
同向神獣鏡は後漢でいいとして
呉の同向神獣鏡
 の原型となりうる可能性を持つ鏡で重要です。
 また土地柄、草葉紋鏡(鏡范)が15枚も掲載されていることも大きな
 特徴です。

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