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書籍番号 40085
書名 鴻山越墓出土楽器
シリーズ (2004年中国十大考古新発現之一)
データ A4版 292頁 (精装)
ISBN 978-7-5010-2149-9
編著者 南京博物院 江蘇省考古研究所等編著
出版年 2007年5月 
出版者 文物出版社
価格(税込) 21,000円

2003年3月から2004年12月にかけて無錫鴻山鎮で発掘
された7基の戦国時期早期の越国貴族墓の発掘報告書です。
小型、中型、大型及び特大型墓に分かれ、丘承[土敦]を中心に
扇方に分布していることやその副葬品の等級と規模から越国貴
族が五等級に分かれていたことが確認されることにより初めて
同一墓地の中での越国貴族墓葬の分布規律が示されたとされて
います。また出土した2000余件の副葬品の内、丘承[土敦]から
1100件余の副葬品と40件余りの玉器が出土、これまで発掘され
た越国墓葬の中で最高級とされています。また丘承[土敦]から
出土した玉器には微雕工芸が用いられ、国内で発見された中で
最も古い微雕玉器である可能性も指摘されています。更に今回
はじめて揃った形で越国青瓷礼器と楽器が発掘されています。
地下の楽器庫から500余件におよぶ楽器が発見され、その数量や
種類は空前の規模で、中原青銅楽器をまねた編鐘などその種類は
曽侯乙墓のそれをはるかに上回るものです。また発見された青瓷
器や琉璃釉陶器も現在最古のものとされるなど瓷器の起源とその
発展についての研究にとっても貴重な資料といえます。