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書籍番号 42413
書   名 甘粛出土魏晋唐墓壁画(全3冊)
シリーズ
データ B4  (精装)
ISBN/ISSN 978-7-311-03346-0
編著者 鄭炳林、俄軍主編
出版年 2009年5月 
出版者 蘭州大学出版社
価格(税込) 168,000円

本書に収録する728幅の磚壁画は、嘉峪関市新城郷魏晋
五号墓、六号墓、七号墓、張掖市高台県駱駝城、許三湾、
苦水口遺址墓葬群、酒泉市丁家閘十六国五号墓、酒泉市
果園郷西溝一号墓、二号墓、四号墓、五号墓及び敦煌市
佛爺廟湾墓葬群などから出土したもので、構成は、凡例、
前言、総述、図版と叙録、附録の五部分の全3冊からなり
各壁画には文字説明を付け、内容からそれぞれ名称がつ
けられています。
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本書は、甘粛省内で発掘された魏晋唐墓葬壁画について
全面的に整理したものとしては初めて刊行される大型学術
図書です。甘粛省博物館、甘粛省古籍文献整理編訳中心、
蘭州大学敦煌学研究所等の専門家による四年の調査を経
て整理、編纂されたものです。甘粛省の新城、果園墓群は
「第五批全国重点文物保護単位」とされ、嘉峪関市新城郷
西南、酒泉市果園郷北面の戈壁灘上に分布し、その広さは
13万平方メールにわたり、数千基の魏晋時期の地下磚壁画
墓を有する“世界最大の地下画廊”と称されるなど、敦煌石窟
より早く、3世紀から5世紀初めの魏晋時期(公元220-419年)
に形成されたものとされています。
甘粛省河西走廊は、古代シルクロードの重要な通路であり、
社会の急激な変化とあいまって一つの民族大融合が行われた
河西地区で1972年に魏晋磚壁画墓群が発見され、以来2000
年までに古墓18基を発掘、その内の8基は「彩絵磚壁画墓」で、
760余幅の壁画が出土しています。壁画の内容は、当時の農耕
・採桑・牧畜・狩猟・屯墾営田・宴飲・奏楽・出行・営帳・車輿・絲
束など広範囲に及んでいることから、魏晋時期の政治・経済・軍
事・文化・民俗風習・農牧・気候などの研究にとって貴重な一次
資料とされています。本書は、すでに発掘された壁画に大量
の注釈と説明を付して収録したものです。