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書籍番号 61678
書   名 肩水金関漢簡 壹(全3冊)
シリーズ (全5卷予定)
データ B4 793頁 (精装)
ISBN/ISSN 978-7-5475-0276-1
編著者 甘粛簡版保護研究中心等編
出版年 2011年8月 
出版者 中西書局
価格(本体) 36,000円

●<紹 介>●
 ①本書は、1972年から1974年にかけて「肩水金関」から出土したものの
 今日まで未整理のため刊行されていなかった11,577枚の簡牘について、
 2015年までに刊行される《全5巻》予定の第一巻目で、2600枚の簡牘を
 収録、カラー原寸大図版と全ての簡牘の赤外線写真と釈文が含まれます。
 本書の刊行は、漢代の政治、軍事、経済、文化、科技、法律、民族関係、
 中西交通、文字、書法等の研究に第一次資料を提供するものとされます。
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 【総目録】
  ○前 言
  ○凡 例
  ○上 冊 彩 色 図 版 肩水金関 T1―T10
  ○中 冊 紅外線図版 肩水金関 T1―T10
  ○下 冊 釋     文 肩水金関 T1―T10
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 ②「肩水金関」出土の簡牘にある重要資料は次の通りです。
 (一)文書類:《甘露二年丞相御史律令》、《建武六年甲渠部吏母作使属国
        秦胡盧水士民》、《大司農罪人入銭贖品》、《塩鉄令品》、《建武初期
        残冊》、《成帝時期詔書輯録残冊》、《永始三年詔書冊》、《王莽時期
        詔書輯録残冊》、《居延都尉吏奉谷秩別令》、《甲渠侯官言府書》、
        《建武初年軍情簡》、《塞上烽火品約》、《居延令移甲渠遷補牒》、
        《候吏広徳坐罪行罰》、《斥免将軍行塞所挙燧長》、《験問候史無追
        逐器》、《候長王褒劾状》、《候粟君所責寇恩事冊》等;
 (二)冊簡類:《相利善剣刀》、《算術書》、《九九術》、《倉頡篇》、《急就篇》、
        《論語》等;
 (三)歴書類:《干支表》、《歴書》、《紀年簡》等。
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●<これまでの経緯>(出版社紹介文より訳出)●
  1972年から1974年にかけて、甘粛省文化庁文物処、甘粛省博物館文物隊、
   酒泉地区等の機関からなる居延考古隊が額済河流域の居延漢代遺址に
   対して初歩的発掘が行なわれ、異なる類型の遺跡三箇所、即ち北部地区
  の「甲渠候官」(現在の破城子)、「甲渠塞第四燧」、南部の「肩水金関」から
   合計19,400枚の漢簡が出土、これらの「居延簡」は数量と内容からみても、
   1930年出土の居延漢簡を上回り、漢代社会と歴史研究に重要な第一次資料
   である ばかりでなく、居延漢簡研究が新たな段階に入ったとされます。
     居延簡の整理は1975年春に始まり、甘粛省博物館文物工作隊等の機関
   により全ての居延新簡を整理、初歩的な釈文を付け合わせ一枚ずつの簡牘
   の形態、簡文等を記録し詳細な資料文献を作成。1978年、甘粛省博物館、
  国家文物局古文献研究室や中国社会科学院歴史研究所等により前後数年
   の時間をかけて整理。1983年5月からの新出の居延漢簡整理の課題は、
   一、「甲渠塞候官」と「甲渠塞第四燧」出土の簡牘の整理、二、「肩水金出土
   の簡牘」の再整理の二つとされました。「甲渠候官」「甲渠塞第四燧」出土の
   簡牘の釈文は1983年末に完成、1990年文物出版社により《居延新簡》として
   刊行され「甲渠候官」「甲渠塞第四燧」出土の簡牘釈文が収録されています。
     また、1994年には中華書局から《居延新簡―甲渠候官、甲渠塞第四燧》が
   刊行され1972年から1982年にかけて「甲渠候官」、「甲渠塞第四燧」等で発掘
   された簡牘の全ての漢簡ぼ写真と釈文を収録しています。ただ、「肩水金関」
   遺址で出土した11,577枚の簡牘は今日まで刊行されていませんでした。