|
|
《文選集注》は中国の古代目録には記載はありませんが、その写本 の残巻は日本に多く伝わっています。その「注」は、李善注本・五臣本 系統とは異なる部分も多く文選研究に極めて貴重とされています。 これまでには、羅振玉に刊行された《唐写本文選注残本》（1918年、 嘉草軒叢書）のほか、1935－1942年にかけて、日本で内藤湖南らに よって、《京都帝国大学文学部影印旧鈔本叢書》の第3集から9集として 刊行されていますが不完全なため、2000年7月に、京都大学影印本を 基に国内外の各地、各個人が所蔵する残巻も加え計24の残巻が影印 刊行されました。今回の《増補版》には、新出の残片3件、残巻1件を 収録、巻末に引書索引を附しています。 【再版增補説明】----------------------------------------・・ 《唐鈔文選集注彙存》增補本中增人了三件殘片與一件殘卷。第一、 第二件殘片為《文選集注》卷八中物、前者為張平子《南都賦》開端一頁, 自『於顯樂都』至『陪京之南』、共四行(以注文計、則為八行）、正文三行, 此片藏日本奈良女子大學橫山弘教授處。一片亦為張平子《南都賦》中 文字、自『體爽壗以閒敞』至注文『難詳難』、共四行(以注文計、則為八行)、 藏東京慶應義塾大學佐藤道生教授處。第三件殘卷與第四件殘片為《文選 集注》第六十一卷中物、前者為劉休玄《擬古》二首、全詩完整、共六十四行 (以注文計、則為一百二十八行)、亦藏佐藤道生教授處。後者為《雜擬二》 江文通《雜體詩三十首》内《李都尉陵》中的後面一段文字、自『萬裡結髪 不相見』至注文『以達師曠』、共十行(以注文計、則為二十行)、此詩亦已 完整。此片今藏東京蓮念寺。上述四件《文選集注》真跡均為千年遺珍、 藏者樂於奉獻、嘉惠學林、功德無量。 |
