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書籍番号 79075
書  名 日本国朝臣備書丹 [ネ者]思光撰文 鴻臚寺丞李訓墓誌考
シリーズ
データ B5 79頁
ISBN/ISSN 978-7-5010-6454-0
編著 閻焔著
出版年 2019年12月 
出版者 文物出版社
価格(本体) 6,600円

 【内容簡介】

日本の遣唐使で、奈良時代の高級官僚である吉備真備
(きびのまきび、695-775)の筆跡とされる書が2019年12月25日、
北京で公開されました。

■日本人直筆の「日本国」としては最古の書

筆跡は734年(唐玄宗皇帝、開元22年)6月、52歳で洛陽で逝去した
官僚で、外国からの留学生や使節の接待などをつかさどった役所で
ある「鴻臚寺」の丞(現代でいう「秘書長」)を勤めた李訓の墓誌
に残されています。328文字の墓誌の落款には、「日本国朝臣備」の
文字がくっきりと読み取れます。古代日本人の直筆による「日本国」
の文字としては、最古の記録とされています。また、遣唐使ゆかりの
遺物の中では、吉備真備が最も高い官職の人物であったと見られて
います。

2013年、深センにある民間博物館「望野博物館」の閻焔館長(47歳)
が骨董品市場に流出した後、書の愛好家の間で転々と所有者を変えて
きた李訓墓誌を入手しました。その後、6年間の歳月を費やして、
綿密な時代考証、検証と調査を経て、「日本国朝臣備」は「吉備真備」
だと突き止め、その成果物を15枚の写真と5万字からなる書物『日本
国朝臣備書丹[ネ者]思光撰文鴻臚寺丞李訓墓誌考』として出版した
者です。

書名にある「書丹」とは朱を用いて石上に書くことを意味します。
日本人留学生により書き写された唐代の墓誌は、今回が初めての発見
とされています。


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 https://www.chugoku-shoten.com/mokuji/cmokuji/79075/79075.pdf