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書籍番号 80713-4
書  名 唐長安大明宮(上下巻)
シリーズ
データ A4 440頁 (上製本)
ISBN/ISSN 978-4-8433-6021-7/978-4-8433-6022-4
編著者 楊鴻勛著 向井佑介監修 向井佑介 髙井たかね 田中一輝翻訳
出版年 2021年5月 
出版者 科学出版社東京
価 格 50,600円(税込)

 【内容簡介】

大唐帝国の都・長安を代表する宮城・大明宮、200年にわたって
唐王朝の政治・儀礼・外交の中枢として重視された。
遺跡全体が近代まで比較的よく保存、建築史・建築考古学の視点
から、往時の大明宮のすがたを鮮やかに描きだす。 
芸術的鑑賞に堪える見事な建築復元図、一枚一枚が厳密な学術的
考証をふまえているばかりではなく、芸術的鑑賞に堪える見事な
出来となっている。 近年の大明宮を含む唐長安城の考古学的発掘
成果と歴史文献の記述を丹念に整理・検証した本書は、まさに
大明宮の全容を明らかにした唯一の書。

 【目次】

日本語版の刊行にあたって 向井佑介

第一章 大明宮の創建と廃棄
  第一節 隋宇文愷が設計した都城の傑作とその構造的欠陥
  第二節 唐王朝が高燥の地に開拓した新宮―「東内」大明宮
第二章 歴史に埋没した盛唐随一の宮苑群をさぐる
  第一節 大明宮の規模壮大な宮城
  第二節 三朝の大殿―含元殿・宣政殿・紫宸殿
  第三節 園林化した宮殿群―別殿・亭・観
  第四節 宮内官衙
第三章 壮麗な丹鳳門―明徳門を手本とした創造性の発揮
  第一節 丹鳳門―大明宮の正門
  第二節 城門?台遺構の現存状況
  第三節 城門?台原状の検討
  第四節 複合体としての丹鳳門楼観
  第五節 対峙する闕楼
  第六節 丹鳳門外の門僕値房と門内の龍首渠・下馬橋

 【下巻】

第四章 盛唐の象徴建築の再現―含元殿
  第一節 制高点上の「正衙」―含元殿
  第二節 含元殿の東朝堂と西朝堂
  第三節 含元殿前の宮観
  第四節 宮闕(観)前の「金水河」と「金水橋」
  第五節 宮闕外の東西長廊
第五章 麟徳殿の真しん面めん目ぼく
  第一節 遺跡概況
  第二節 形態と構造の復元
  第三節 工程・工法の考察
第六章 運動娯楽の清思殿
第七章 色彩の入り混じった高台の宮観―三清殿
  第一節 遺跡概況
  第二節 復元研究
第八章 太液池周辺と蓬?島の景観
  第一節 考古学的調査により発見された太液池の遺構
  第二節 太液池周辺部分の景観復元検討
  第三節 蓬?島の景観についての初歩的認識
第九章 大明宮建築創作の基礎と成果
  第一節 大明宮の建築創作の基礎
  第二節 宮殿建築芸術の頂点
    ―唐代閻立徳と閻立本による宇文愷からの継承と発展
監訳後記
用語集(中日対照)
文献一覧