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書籍番号 58830
書  名 漢字古今音論
シリーズ (語言曁語言学專刊系列之四十)(中英文)
データ B5  469頁(精装)
ISBN/ISSN 978-986-02-5017-6
編著者 林安慶著
出版年 2010年11月 
出版者 中央研究院語言学研究所
価 格 7,920円(税込)

【内容簡介】

中国語の基礎をなす漢字は、対人コミュニケーションの手段である
だけでなく、極めて強力な文化的象徴でもある。すなわち、漢字を
習得しているかどうかはその人が漢民族の一員であるか否かを区別
する特別な印となるのである。5世紀,突厥語を話す拓跋魏が中原を
支配するようになると、漢化を決定し、中国語と漢字を統治の道具
とした。拓跋魏は漢字を習得した後、突厥語訛りのある中国語を用
いて、詔書の公布、政令の公告、奏章の提出、日常的な訓示、法廷
での判決など、口頭および文書による統治業務に従事した。拓跋魏
の官吏たちが用いた訛りのある中国語は、200年にわたる政治的・
経済的優位性を通じて、正統な地位を確立した官話へと発展した。
本稿は、漢語内部の文献に基づき、古漢語の音韻体系が、突厥語の
参入によって如何に中古漢語の音韻体系への体系的な移行を引き起
こしたかを論じる。官話音韻体系の形成メカニズムに関して、本稿
は「合一を識別して二分する」という非線形の音変モデルを提唱す
る。このモデルは、(1)『切韻』、『広韻』、『韻鏡』の総合的な
情報、(2)『詩経』、両漢、魏晋時代の詩韻譜、(3)『経典釈文』の
旧文反切、(4)清代の儒学者による考証,(5)古突厥語音韻体系の要件
に基づいて構築されている。この非線形音変モデルは、古音を推定
する際に従うべき手がかりを提供する。予備的な調査の結果、突厥
語バイリンガルによる識別では古声紐18種が中古声紐47種に古声韻
11韻図が中古韻鏡43韻図に対応することが示された。
本稿は、西暦400年を中国語の歴史音韻学における重要な分岐点と
位置づける。それ以前は古漢語でありその後は突厥語の影響を受けた
現代漢語である。本稿の結論は、中国語方言の研究に広く応用可能
である。さらなる古声韻の推定には、各方言を統合した研究が待た
れる。

【目録】は以下のURLをクリックしてご覧ください。
https://www.chugoku-shoten.com/mokuji/cmokuji/58830/58830.pdf