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書籍番号 |
70852 |
書 名 |
歩軍統領小史―「輦轂粛清」の物語― |
シリーズ |
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データ |
A5 287頁 |
ISBN/ISSN |
978-4-9903886-4-5 |
編著者 |
北山勝次著 北山千雅子表紙絵 |
出版年 |
2013年11月 |
出版者 |
北九州中国書店 |
価 格 |
4,400円(税込) |
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はしがき
清朝史研究では、档案史料や文集、地方志等を中心に、雍正朱批諭旨
研究等のように、特定の時期、事件等を微視的に、あるいは実証的に
掘り下げる方法が普通であるが、根本資料としての実録がある以上、
東華録等に頼らず、国家統治の諸課題を集約する主題を物語る作業も
あってよいと思う。
本稿では、いわゆる君主独裁下、前近代における国家の「警察的作用」
がいかなるものかという関心から、天子の膝元を掃蕩する「輦轂粛清」
に任ずる歩軍統領と、京師を取り鎮める「綏靖」に任ずる巡城御史に
着目し、実録等を素材として、まず「粛清」軍編制の概略を俯瞰し、
次に歩軍統領や巡城御史が、銭法・銭穀刑名・教案等、各時期固有の
課題に即してどのように関与したかについて検討し、順治より嘉慶期
までの清朝社会の諸相に迫ることとしたい。
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