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書籍番号 42814
書名 王権と武器と信仰
シリーズ
データ B5 1103頁 (上製本)
ISBN 978-4-88621-423-2
編著者 菅谷文則編
出版年 2008年3月 
出版者 同成社
価格(税込) 25,200円

滋賀県立大学の菅谷文則先生の退官記念に刊行されたもので、
全体を四部構成(1.王権との多様な関わり/2.アジアからの視点
/3.武器・武具と戦いの背景/4.信仰・祭祀と基層観念)として、
関係諸氏の100余篇の論文を収録。[本書の目次は以下の通りです。]
序(菅谷文則)
●第1部 王権との多様な関わり 
「倭国乱」と「卑弥呼共立」(寺沢 薫)
倭国の成立と展開(堀大介)
前漢鏡の破鏡とその拡散形態(南健太郎)
播磨地域における弥生時代遺跡出土鏡の検討(山本三郎)
初期倭王権と玉(伊藤雅文)
幻想の考古学(近藤義行)
畿内の前半期古墳と古式土師器(米田敏幸)
東部九州への前方後円墳の波及(豊岡卓之)
前方後方墳と前方後方形周溝墓に関する一考察(大島尚恭)
巨大古墳の築造(櫃本誠一)
河内王朝陵園論(森村健一)
5世紀の倭王陵(鐘方正樹)
佐紀盾列古墳群東群の古墳分布復元試案(高木清生)
琵琶湖をめぐる在地首長の動向と畿内中枢(用田政晴)
池田古墳をめぐる若干の検討(岸本一宏)
考古地理学的観点による奈良盆地の弥生~古墳時代の集落と環境に
関する試論(安井宣也)
「近江毛野臣」の考古学的検討(加部二生)
滋賀県における弥生時代建物の使用状況について(大木要)
極楽寺ヒビキ遺跡大型掘立柱建物の再検討(山岸常人)
関東地方における儀杖形木製品の展開(樋上昇)
三角縁神獣鏡の製作技術について(藤丸詔八郎)
三角縁神獣鏡の観察(中井一夫)
御物の鏡(車崎正彦)
埴輪・木製立物と「王権」(坂靖)
無立飾式蓋形埴輪の形式と変遷(小栗明彦)
石製模造品について(田中晋作)
江田船山古墳遺物群の年代をめぐる予察(桃崎祐輔)
米国ボストン美術館所蔵伝仁徳天皇陵出土品について(徳田誠志)
大阪湾岸製塩土器ノート(北山峰生)
割竹形木棺の小口部構造をめぐる問題点(岡林孝作)
横穴式石室の空間構造(右島和夫)
野洲市小篠原甲山古墳墳丘構築に関する二三の問題(杉本源造)
比叡山東麓古墳群の双室墳について(吉水眞彦)
河内仏陀寺古墳とその年代(山本 彰)
推古朝の「片岡」・馬見丘陵開発と王権の基盤(廣岡孝信)
飛鳥島庄遺跡についての覚書(卜部行弘)
飛鳥の「京」と大津の「京」(林 博通)
藤原京の景観(竹田政敬)
河内の古代寺院の成立と造営氏族5(上田 睦)
「甲賀宮国分寺」と「旧史跡紫香楽宮跡」(田中勝弘)
平城京左京「十条」条坊と京南辺条条里(小澤 毅)
●第2部 アジアからの視点
弥生時代の機織り(前田 亮)
張撫夷墓土專の観察所見(竹谷俊夫)
漢代の墓葬における石刻題記と墓碑(飯田史恵)
漢画像石にみる墓門門扉の画像題材について(山口典子)
中国北朝墓の門扉閉塞(市元 塁)
古新羅瓦の遡源に関する検討(清水昭博)
八角形仏像台座出現の契機(山本忠尚)
東アジアの大型銅像技術(三船温尚)
シリア・パルミラの地下墓に見る経済差(西藤清秀)
ロシア極東アムール河下流域における初期鉄器時代ウリル文化の
竪穴住居址について(内田和典)
●第3部 武器・武具と戦いの背景
白兵戦と日本考古学(岡安光彦)
用語「弥生式石器時代」の学史的復権と武器の材質(森岡秀人)
朝鮮と倭の細形銅戈(岡内三眞)
弥生時代の武器による骨切創の実験研究(大藪由美子)
坪井・大福遺跡木製剣把の再評価(川部浩司)
朝鮮半島嶺南地域における副葬磨製石剣の性格(平郡達哉)
特殊器台出土墳墓にみる副葬品構成の変化と初期畿内政権(水野敏典)
古墳時代前期の剣装具(豊島直博)
百済の製鉄技術と七支刀(東 潮)
矢のまつりごと(河内一浩)
但馬の主要古墳にみる武器の副葬配置(瀬戸谷晧)
古墳時代東国の武器副葬(茂木雅博)
学史のなかの「横矧板革綴短甲」(阪口英毅)
小札甲の変遷と交流(内山敏行)
古墳時代の甲冑にみる伝統の認識(鈴木一有)
ユーラシア的コンテクストから見た日本古墳時代武具の位置付け(濱田英作)
韓半島南部出土と伝えられる列島系双龍環頭大刀について(穴沢和光)
靖国神社所蔵の単鳳式環頭大刀把頭をめぐって(中山清隆)
大和の装飾大刀(服部伊久男)
方頭大刀の源流(津野仁)
後期古墳における刀類立てかけ副葬について(日高 慎)
浮彫装飾横穴墓とその被葬者(宇野愼敏)
製塩遺跡における工具・武器製作(入江文敏)
高句麗軍制に対する素描(田中俊明)
8世紀唐代儀杖制度の受容と法隆寺伝来の金箔貼り馬甲(神谷正弘)
近世城郭における堀内障壁について(中井 均)
出羽三山月山三鈷沢の刀について(井之口茂)
●第4部 信仰・祭祀と基層観念
方形周溝墓の完形土器(豆谷和之)
弥生時代における柱穴埋納遺物について(近藤 広)
墳墓の立柱祭祀(植田文雄)
遊部伝承から読み解く埴輪の意義(穂積裕昌)
高月物部遺跡の玉作に関する予察(黒坂秀樹)
後産呪法と考古学(秋山浩三)
古代の山寺の多様性について(大西貴夫)
日光男体山頂遺跡と天門信仰(篠原祐一)
大峰山寺鐘小考(森下惠介)
封禅と道長(橋本裕行)
春日山中の信仰遺跡と山林修行(山本義孝)
飯道山の信仰(玉城妙子)
葛川参籠についての一考察(葛野泰樹)
薙鎌と山の神(小柳義男)
立山の壇上積式基礎をもつ宝篋印塔をめぐって(兼康保明)
福井県の埋経遺跡(村上雅紀)
鐘鈴考(時枝 務)
越前地方における中世石造塔と浄土教(古川 登)
惣墓形成の一形態(佐藤亜聖)
奈良県におけるくず神信仰の分布(大窪淳司)
沖縄における畑分け儀礼(泉 武)
鼻と耳(池田 淳)
番外編 斑鳩歩けオロジー(酒井龍一)