48529.jpg

 

 
書籍番号 48529
書   名 日本古代都市史研究―古代王権の展開と変容
シリーズ
データ B5 512頁 (上製本)
ISBN/ISSN 978-4-7842-1457-0
編著者 堀内明博著
出版年 2009年2月 
出版者 思文閣出版
価格(税込) 15,750円

永年、平安京などの都市遺跡発掘調査に携わった著者の
研究成果。都城の展開と変容過程を時系列的に分析し、
古代王権のあり方を考古学の成果を踏まえて解明。
第Ⅰ篇 古代都城研究序説
序 章 日本都市史研究の中の都城制研究史
     日本の前近代都市
     日本都城制成立前の都市形成の枠組み
     都城成立前における拠点集落および首長館の
      動態
     日本古代都城の成立と展開
第1部 長岡京
 第1章 研究史
     第1期
     第2期
     第3期
     第4期
     問題点
 第2章 東宮と左京東院
     東宮
     長岡京東院
     長岡京の条坊
 第3章 長岡京出土の特殊建物遺構─いわゆる甕据付
     穴付設建物の類型別分析─
     序
     擂鉢型土壙付設建物の事例
     類型と構造
     擂鉢型土壙(甕据付穴)付設建物の性格
     小結
 第4章 特殊建物遺構と調邸
     平城宮第1次大極殿北方官衙大膳職
     平城宮東北官衙造酒司
     擂鉢型土壙(甕据付穴)付設建物と倉代
     長岡・平安京
     小結
 第5章 長岡京後期造営についての再検討
     序
     造営に関する主要な研究
     造営にかかわる主要な遺跡
     造営の変遷
     小結─平安京に何故遷都したか
第2部 平安京
 第1章 研究史
     文献史学における最近の研究の現状
     考古学成果にもとづく研究の現状
     地形からみた特徴
 第2章 平安京の内部構造
     古代王権のなかの平安京
     平安京型条坊制の特徴
     宮の構造
     大路・小路の様相
     京内の宅地
     初期平安京の意義
 第3章 平安京右京六条三坊
     遺跡の立地
     条坊と建物配置
     遺物の特徴
     祭祀
     小結
 第4章 弘仁期前後の平安京
     序
     研究史
     宮の変貌
     出土瓦にみる9世紀前半の状況
     京内・京外離宮出土瓦の状況
     右京にみる道路と河川
     弘仁期の平安京はいかなる都城だったか
 第5章 平安京における宅地と建物配置─中小規模
     宅地の事例をもとに─
     序
     建物配置の諸例
     宅地規模と建物配置の特徴
     おわりに
 第6章 平安京・京都における市・町の形態と展開
     序
     市に関する遺跡
     町に関する遺跡
     市・町の類型と変遷
 付論1 古代都城における内裏地割
     序
     後期難波宮・平城宮の内裏
     長岡宮・平安宮の内裏
     小結
第Ⅱ篇 中世前期都市研究
 序章 中世前期都市史研究
第1部 変容する街区
 第1章 白河街区における地割とその歴史的変遷
     序
     近年の発掘調査の成果
     地形復原と条坊地割
     白河街区の変遷
     小結 ─鴨東白河における都市的景観
 第2章 鳥羽殿の研究史と現状
     序
     考古学的成果からみた安楽寿院
     研究の経緯
 第3章 鳥羽殿の成立と展開
     序
     成立前の遺跡と変遷
     鳥羽殿の成立
     地割の特徴
     御所と御堂の占地と景観
     鳥羽殿の展開と安楽寿院を中心としたその後
     の周辺域の状況
     まとめと展望
第2部 中世都市への変貌
 第1章 武士の館
     武士の館の誕生
     開削される新たな溝、方形館の展開
 第2章 発掘された源氏・平氏の館
     発掘された源氏・平家の館
     雲泉粛条之地から武家地へ─六波羅と法住寺殿
     発見された遺構群
     福原の都と大和田の泊─海からみた平氏─
     洛外の方形館
 第3章 嵯峨野地域の地割について─考古学の成果から
 第4章 七条町の成立とその宅地割
     新たな町の登場
     黄金の中務の七条町と京内の町屋
     七条町・八条院町に関する考古学的成果
     町一帯に関する地理的歴史的環境
     町周辺に関する考古学的成果
     町の歴史的変遷
     都市的場としての町の推移
付論2 王朝都市から中世都市へ