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書籍番号 56863
書   名 古代窯業技術の研究
シリーズ
データ B5 250頁 口絵カラー8頁 (上製本)
ISBN/ISSN 978-4-8409-5022-0
編著者 清水 芳裕著
出版年 2010年5月 
出版者 柳原書店
価格(税込) 12,600円

われわれの身近にあるやきものは一万年をはるかに超える歴史が
ある。古代窯業の技術は器という機能を進歩させながら、今日まで
その技術が連綿と受け継がれてきている。このたび、理化学的な
手法を用いて分析された数多くのデータを駆使して古代の土器や
陶器の製作に、どのような技術や製作者の意図が加わっていたの
か復元し、考察したものである。理化学的な立場から、窯業製品の
含有成分、年代の特徴、装飾の技術、社会環境の復元などをはじ
めとして、ガラスや釉の研究にまで及んでいる。本書は従来の考
古学にはなかった視点から、出土品の核心を究明した画期的な
論考である。今後の考古学に貢献するところが大きい。
(本書紹介文より)
【目 次】
口絵図版
まえがき
第1章 窯業の技術と歴史
 1 窯業  2 土器製作の開始 3 製品の分類
第2章 窯業材料と成形技術
 1 粘土・陶石の性質 2 成形技術 3 乾燥による変化
第3章 焼成の技術
 1 素焼きの土器 2 窯の諸形態 3 焼成温度 4 素焼きの土器
   が固結する作用
第4章 装飾の技術
 1 土器の装飾 2 顔料の利用 3 ガラスと釉 4 日本の陶器
第5章 粘土と混和材の選択
 1 土器・陶器の材料 2 混和材 3 混和材の選択 4 高火度
   焼成の製品と海成粘土
第6章 素地の加工
 1 胎土の精粗 2 粘土製品の材料の加工 3 日本の製陶技術
   における水簸の採用
第7章 土器の移動
 1 考古資料の産地同定 2 粘土と砂の地域差 3 土器の移動
あとがき
口絵図版一覧
図一覧/表一覧
索引