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書籍番号 |
60488 |
書 名 |
新修 福岡市史 資料編 考古 3 遺物からみた福岡の歴史 |
シリーズ |
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データ |
2011年3月 A4 780頁 口絵カラー2頁 (上製本) |
ISBN/ISSN |
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編著者 |
福岡市史編集委員会 |
出版年 |
2011年3月 |
出版者 |
福岡市 |
価格(税込) |
5,000円 | 本巻は、九州大学所蔵の未公開資料や、福岡市教育委員会以外の機関が
所蔵する福岡市出土考古資料を報告するほか、福岡市出土銭貨、動物遺存
体や植物遺存体といった自然遺物などを新たに集成して掲載し、あわせてそ
れぞれの遺物から導き出される福岡市域の歴史像を考察したものである。
また、各章理解の参考と専門用語の解説としてコラムを各所に掲載した。
(本書「凡例」より)
【目 次】
口
絵
刊行のごあいさつ
編集方針について
凡
例
第Ⅰ部 考古資料
第1章 板付遺跡―1951~1954年発掘調査資科
1. 調査の経過と資料の意義
2. 調査区の設定と層位・遺構
3. 出土土器
4. 出土石器
5. ま
と
め
コラム① 板付遺跡の籾圧痕
第2章 有田遺跡―1967~1968年発掘調査資料
1. 背
景
2. 遺跡の内容
3. 遺
物
4. 遺跡の評価
コラム② 有田遺跡出土コメの14C年代測定
第3章 小戸1号墳
1. はじめに
2. 調査・報告に至る経緯
3. 位置と環境
4. 遺構と遺物
5. まとめ―石室・出土遺物からみた小戸1号墳の年代
コラム③ 海辺の古墳
第4章 博多遺跡群出土銭貨集成
1. はじめに
2. 博多遺跡群における銭貨研究の歴史
3. 集成の結果
コラム④ 錆銭を読む
第5章 福岡市における考古資料発見略史
―明治~昭和期出土資料を中心に
1. はじめに
2. 明治~昭和期出土資料
3. 所蔵者別考古資料について
コラム⑤ 江藤正澄と福岡の考古学
第Ⅱ部 動物遺存体
第1章 動物考古学からみた博多と動物の歴史
1. 博多遺跡群と動物遺存体
2. 動物遣存体の組成の特徴
3. 動物考古学からみた博多と動物の歴史
4. まとめ
コラム⑥ 博多遺跡群第165次調査出土チョウセンハマグリの酸素
同位体比分析
コラム⑦ 博多遺跡群におけるハマグリ類の採集季節
コラム⑧ 博多と在来家畜・家禽研究
第2章 博多遺跡群出土の骨角製品と関連する遺物について
1. 中世・近世の骨角製品
2. 動物種ごとの利用の違い
3. ま
と
め
第3章 博多遺跡群におけるヒトと動物の食性―理化学分析を用いて
1. はじめに
2. 試料の特徴と分析方法
3. 炭素・窒素同位体分析
4. ストロンチウム・酸素同位体分析
5. 古代DNA分析
6. まとめ
コラム⑨ アミノ酸ラセミ化率に基づく博多遺跡群出土試料のDNA
保存性の評価
コラム⑩ 博多の魚はどこで捕られたのか
第Ⅲ部 植物遺存体
第1章 福岡市内出土の植物遺存体集成
1. 福岡市内出土植物遺存体リスト
2. 集計結果
コラム⑪ フローテーション法とは
第2章 圧痕資料
1. 四箇A遣跡
2. 重留遺跡
コラム⑫ 圧痕レプリカ法とは
コラム⑬ 縄文土器のコクゾウムシ圧痕について
第3章 分析調査集成
コラム⑭ イネのプラント・オパールについて
第Ⅳ部 論 考
第1章 板付遺跡・有田遺跡からみた弥生の始まり
1. はじめに
2. 板付遺跡出土土器の検討
3. 板付遺跡の編年上の位置づけ
4. 福岡平野と早良平野の弥生の始まり
5. 列島の縄文から弥生へ
第2章 博多湾沿岸地域の古墳時代後期社会
―小戸1号墳の調査成果から
1. はしめに
2. 博多湾沿岸地域の古墳時代後期社会をめぐる諸問題
3. 博多湾沿岸地域における後期古墳の築造動向をめぐる諸問題
4. 小戸1号墳の石室と副葬品の位置づけ
5. ま
と
め
帯3章 出土銭からみた中世の博多
1. 東アジアにおける銭貨流通史
2. 日本における銭貨流通史
3. 博多遺跡群の銭貨流通の特質
4. 博多における流通銭貨の特質
第4章 イノシシとブタ論争を博多に探る
1. はじめに
2. イノシシ類の用語と日本考古学におけるイノシシ・ブタ論争
3. イノシシ類の文化的情報
4. イノシシ類頭蓋の分類
5. イノシシ類の多様性の解釈
6. 博多遺跡群と鴻臚館跡からみたブタ・イノシシ利用文化
7. ま
と
め
第5章 植物遺存体からみた福岡の歴史
1. 栽培植物の起源と伝来
2. 福岡市における先史時代の植物利用と栽培植物
3. 古代・中世の植物利用
4. ま
と
め
第6章 考古資料からみた縄文時代から中・近世の博多
1. はじめに
2. 縄文から弥生へ
3. 弥生から古墳へ
4. 古墳から古代へ
5. 中世博多の展開
6. 中・近世博多の食生活
7. おわりに
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