【内容簡介】
近年、磯間岩陰遺跡や西庄遺跡といった海辺の集落と墓制について、
資料の再検討が行われており、生業や年代、地域間交流や王権との
関わりについて新たな知見が得られつつある。
そこで改めて考古学的な事象に基づく検討から、生業や交流、政治、
地域性、立地、環境といった様々な要素から多面的に海辺の遺跡を
評価する。
目 次
講演
古墳時代における海辺の埋葬遺跡とその意義
清家 章(岡山大学大学院)[1]
趣旨説明兼報告
紀伊半島における海辺の集落と墓制
田中元浩(和歌山県教育庁)[6]
発表
1.海浜部の集落における動物利用
丸山真史(東海大学)[18]
2.西庄遺跡の骨角器組成とその性格
金澤 舞(県立紀伊風土記の丘)[28]
3.鹿角製刀子柄からみた西庄遺跡」
仲辻慧大(和歌山県教育庁)[40]
誌上発表
1.西庄遺跡出土の刀剣装具」
岩井顕彦(山口県教育委員会)[50]
2.西庄遺跡の直弧文について~文様構成と彫り方~
井上一樹(紀伊考古学研究会会員)[60]
3.紀伊半島と弥生・古墳時代の船
石丸 彩(和歌山県教育庁)[64]
4.田辺湾周辺の海浜集落と墓制
玉置梨沙(田辺市教育委員会)[72]