北陸屈指の大集落、石川県小松市八日市地方遺跡は、弥生時代のイメージ
をくつがえす出土品が続出し、研究をけん引する今最も熱い場所だ。
その美しい土器・石器・木器・金属器をさらに掘り下げ、北陸弥生人の
高い技術力、周辺地域との活発な交流を描き出す。日本海のわざと
こころは現代のわれわれにどのようなメッセージを投げかけるのか。
4 ごあいさつ
5 第1章 柄付鉄製ヤリガンナの発見
ヤリガンナ、その後
9 第2章 北陸の大規模拠点集落、八日市地方遺跡
パワーストーン
珠玉と歩む物語
29 第3章 木と鉄のわざ
材を得る
すばらしき素材
材の保管と水漬け
47 第4章 北陸弥生人のこころ
52 ●特集 大阪の木製品
57 第5章 進化するわざ、移り変わる社会
大集落が終わるとき
青谷上寺地遺跡
70 特別論考 弥生時代と北陸玉つくり 河村 好光
78 特別論考 「北陸型」木製品の展開と地域間交流
~工具の問題も含めて~ 樋上 昇
88 論 考 加賀及び能登地域への弥生文化の道 禰冝田 佳男
96 図版目録
99 出品目録
101 主な参考文献
104 ご協力いただいた関係者・機関