【内容紹介】
広域流通財としての玉類を精緻に分析し、その流通・消費
動態の具体像を復元しながら、古墳時代開始期における
急速な社会変革の様相を再検討する。巻末には西日本の
副葬された玉類を網羅した集成表も収載。
【目 次】
第Ⅰ章 研究史と問題の所在
第1節 研究史
第2節 問題の所在
第Ⅱ章 資料と方法
第1節 資料
第2節 方法
第3節 理論
第Ⅲ章 各器種の流通動態
第1節 ガラス小玉・ガラス管玉
第2節 「碧玉」製管玉
第3節 各種勾玉
第4節 その他の器種
第5節 小結:各器種の広域流通動態と古墳時代の開始
第Ⅳ章 セット構成からみた玉類の流通形態
第1節 玉類の副葬形態
第2節 玉群の種類構成
第Ⅴ章 地域社会における玉類副葬
第1節 弥生時代後期前半~中頃
第2節 弥生時代後期後半~終末期
第3節 古墳時代前期前半
第4節 古墳時代前期後半
第5節 玉類の入手・保有・副葬の具体像
第Ⅵ章 玉類流通の具体像と古墳時代開始期の社会変革
第1節 玉類の流通・消費様態の変遷
第2節 玉からみた集団関係の変化とその意義
終 章 玉からみた古墳時代の開始と社会変革
附 表 弥生時代後期~古墳時代前期の玉類副葬集成