【紹介文]
鎌倉時代、九州北部に来襲した元の大軍は、
一二八一年(弘安四)、停泊していた長崎県
伊万里湾の鷹島周辺にて大暴風雨で壊滅的な被害に
遭ったという。その確実な証拠をみつけるべく
挑んだ海底での発掘調査とついにみつかった元軍船の
姿を描く。
【目次]
第1章 蒙古襲来とは
1 モンゴルの台頭
2 文永・弘安の役
第2章 伊万里湾と鷹島
1 天然の良港、伊万里湾
2 鷹島に残る蒙古襲来の伝説
第3章 試行錯誤の水中調査
1 蒙古襲来研究の変遷
2 「管軍総把印」の発見
3 水中調査の積み重ね
4 海底の下をさぐる
第4章 みえはじめた元軍の痕跡
1 木製の発見
2 「てつはう」の正体
3 中国産陶磁器
4 ちらばる船の木材
第5章 元軍船を発見
1 鷹島一号沈没船
2 鷹島二号沈没船
第6章 鷹島海底遺跡のこれから
1 直面する課題
2 元軍船の引き揚げは