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書籍番号 80203
書  名 文化財としての「陵墓」と世界遺産
シリーズ (「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム)
データ A5 216頁
ISBN/ISSN 978-4-7877-2025-2
編 著 者 「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム実行委員会編
出 版 年 2021年5月 
出 版 者 新泉社
価   格 2,750円(税込)

 【紹介文】

世界遺産となった百舌鳥・古市古墳群はほとんどが「陵墓」で
構成され、公開されていない。その名称も天皇陵古墳として
登録されたが、最大の大山古墳は本当に仁徳天皇の墓なのか。
世界の墳丘墓の現状なども参考にし、文化財としての「陵墓」
をどう保存、整備し、公開へ向けてゆくのかを考える。

 【目次】

「陵墓限定公開」四〇周年を迎えて
       ─あらたな課題を生む世界遺産登録 宮川 渉

Ⅰ基調講演・報告
「陵墓限定公開」四〇年と現状から考える   今尾文昭
1 現代社会と陵墓
2 「陵墓限定公開」二〇年シンポジウムから
3 「陵墓限定公開」三〇年シンポジウムから
4 昭和天皇の陵墓行幸と科学
5 今後に向けて

大仙古墳は允恭(倭王済)墓である   岸本直文
1 大仙古墳の墳丘と出土遺物
2 倭国王墓と二系列と古市・百舌鳥古墳群の築造順
3 大仙古墳の年代
4 大仙古墳の被葬者

副葬品からみた大山古墳
     ─前方部石室出土の甲冑をめぐって  滝沢 誠
1 大山古墳の副葬品
2 大山古墳前方部石室出土の甲冑
3 甲冑から探る大山古墳の年代

世界の墳墓と世界遺産   中久保辰夫
1 世界の墳墓・墳丘墓
2 墳丘研究の可能性と課題

調査手法の進展と「陵墓」情報の充実   新納 泉
1 国土地理院データの利用
2 大山古墳の設計原理
3 今後の調査手法

近代天皇制と「陵墓」   高木博志
1 なぜ天皇制は「万世一系」の陵墓の体系が必要なのか
2 世界遺産と「仁徳天皇陵古墳」
3 史実よりも神話や物語

Ⅱ 討論 文化財としての「陵墓」と世界遺産   
                 司会 福島幸宏
Ⅲ 資料