【簡介】
土器の再検討から殷王朝の始まりに言及した編者の論考を
はじめ、中国および東アジア考古学研究の最前線で活躍する
研究者10人が先史時代から近世に及ぶ多彩な論文を提示。
東アジア史をさまざまな角度から照射した関係者必読の論文集。
【目次】
土器から考える殷王朝の始まり 【大貫静夫】
下七垣文化研究の現状と課題 【久保田慎二】
婦好墓からみる殷墟青銅器の生産とその展開 【鈴木舞】
西周王朝と「族属」問題
―腰坑の分析からみた被葬者の性格―【角道亮介】
新報告遺跡からみた春秋戦国時代燕国の遼寧地域への拡大
【石川岳彦】
遼西における侯馬系青銅彝器の出現と背景 【山本尭】
戦国時代の楚におけるガラス(玻璃)璧と
その副葬について 【小寺智津子】
渤海国の瓦[土專]の変遷と系譜 【中村亜希子】
―紋様[土專]を読み解く―
磁器に描かれた清朝銭の表現
【古澤義久】
―清・景徳鎮と日本・肥前の比較―
土器調理対象物への二つのアプローチ 【庄田慎矢】
―付着塊状試料の窒素・炭素安定同位体比と残存
脂質分析からわかることの違い―