【紹介文】
ベースキャンプ地を離れ、狩猟に出かけた数名の
旧石器人は富沢の低湿地にたど り着き、焚火をして
石器をつくりなおし、新たな獲物を求めて立ち去った。
── 杜の都・仙台の地底深くでみつかった二万年前の
埋没林から自然環境を復元し、太古の狩人たちの行動を
追跡する。
【目次】
第1章 地底の森
1 二万年前の森
2 なぜ樹木は残ったのか
3 奇跡が重なった発見
第2章 自然環境の復元
1 低地の遺跡
2 地層の解明
3 樹木・植物の分析
4 昆虫・動物の分析
5 復元された自然環境
第3章 富沢を訪れた旧石器人
1 焚火跡の発見
2 出土した石器
3 狩りの途中にて
第4章 新たな発見と研究
1 広がる樹木と焚火跡
2 年代を調べなおす
3 トミザワトウヒは絶滅種か
4 変わる狩猟のイメージ
5 ベースキャンプ地を探る
第5章 富沢遺跡の保存と活用
1 いかに樹木を保存するか
2 富沢遺跡の未来