【紹介文】
岐阜県北端の飛彈市神岡町を中心とする中世高原郷では、
地方武士江馬氏が室町 将軍邸に似た庭園をもつ武家館をかまえ
地域を治めていた。しかし戦乱の世に なると、館を廃絶して
本城を堅固にし、とりかこむように山城を築いた。考古学的調査
などから領域支配の実像にせまる。
【目次】
第1章 武家庭園の発見
1 江馬の殿さまの館跡
2 あらわれた庭園遺構
3 国史跡・国名勝へ
第2章 北飛彈に雄飛した江馬氏
1 中世高原郷と江馬氏
2 室町幕府の武士として
3 戦国時代と江馬氏の滅亡
第3章 姿をあらわした武家館
1 江馬氏下館の変遷
2 武家庭園の実像
3 館で示す武家の権威
第4章 北飛彈支配の実像
1 中世武家の領域支配とは
2 本城・高原諏訪城
3 館周辺に広がる集落
4 隣接する山寺と城
5 領域をとりかこむ山城群
第5章 庭園の復元と未来
1 庭園の復元
2 江馬氏城館跡の価値
3 江馬氏城館跡のめざす姿