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書籍番号 81014
書  名 鏡の古墳時代
シリーズ (歴史文化ライブラリー547)
データ 四六版 340頁
ISBN/ISSN 978-4-642-05947-3
編 著 者 吉川弘文館
出 版 年 2022年5月 
出 版 者 吉川弘文館
価   格 2,090円(税込)

 【内容簡介】

弥生・古墳時代の鏡には、巫女の占い道具や神器といった
イメージとは隔絶した、強烈な政治的性格があった。
6000面をこえる出土資料をもとに、鏡背面の図像の意味、
配布をつうじた有力者間関係、保有と副葬の意義などから、
鏡をめぐる政治力学を平易に解説。鏡が国家形成にはたした
決定的な役割に迫り、倭人にとって鏡とは何だったのかを
解き明かす。

 【目次】

古鏡をめぐるイメージ―プロローグ
古文献の鏡、考古資料の鏡
  古文献の鏡
  考古資料の鏡
鏡・古墳・国家
  日本古代国家形成論
  権力資源の複合媒体―古墳と鏡
鏡の意味体系
  宇宙観とイコノロジー
  倭人の図像理解
  鏡の大小/死者に副える、祈り捧げる
配布される鏡
  同笵鏡論と伝世鏡論
  鏡が動く、社会も動く
  配布の政治性
  鏡の重さ
保有される鏡
  伝世論から保有論へ
  鏡の集団保有と副葬
  骨と鏡
  長期保有鏡 と集団の同一性
鏡と国家形成
  〈権力資源の複合媒体〉としての鏡
  鏡が映しだす国家形成
  鏡と国家形成―エピローグ