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書籍番号 81111
書  名 都城藤原京の研究
シリーズ
データ A5 338頁 (上製本)
ISBN/ISSN 978-4886218926
編 著 者 橿原市世界遺産登録推進課副統括 竹田政敬著
出 版 年 2022年7月 
出 版 者 同成社
価   格 8,800円(税込)

 【内容簡介】

発掘調査の成果をもとに文献史料も援用しつつ、藤原京造営に
要した土木量や労働力を分析し、街区の実態を解明。
併せて藤原京が社会に及ぼした影響を考察し、その歴史的意義
を明らかにする。

〈目次〉

序 章 藤原京研究の概要と研究目的
 1.藤原京研究史 
 2.研究目的の対象 
 
第1章 藤原京の造営と皇子以下諸臣の位階昇進
 1.藤原京の造営―天武・持統・文武天皇3代にわたる造営― 
 2.宅地班給と皇子以下諸臣の位階昇進及び京人の動向
 3.皇子以下諸臣及び京人に班給された宅地区画数からみた藤原京 

第2章 藤原京成立前史
 1.記録に留める景観 
 2.京形成以前に表象していた遺跡 
 3.遺跡が削平される以前の景観 

第3章 藤原京の京域
 1.東西の京極の発見 
 2.東西の京極確定と新たな藤原京の京域復元 
 3.藤原京の造営基準となった諸道 
 4.条坊施工 
 5.南京極の位置づけと京域の復元
 6.藤原京と平城京 

第4章 藤原京の造営に要した造成土量
 1.藤原京の姿 
 2.藤原京における宅地班給可能区画数と皇子以下京人 
 3.藤原京の造成 
 4.藤原京の造成土量
 5.藤原京を造営した天皇の尊称 

第5章 藤原京の建物建築に要した土木量
 1.藤原京に建築された建物 
 2.藤原京に建築された建物に要した柱掘方の土量 
 3.藤原京造営の資材と数量 
 4.藤原京の建物の柱の調達 

第6章 藤原京における宅地班給とその実態 
 1.京域と宅地班給地 
 2.宅地の規模と細分方法 
 3.地域の抽出 
 4.宅地と井戸
 5.宅地班給規定が意味するもの 

第7章 藤原京の景観―出土遺構を中心に―            
 1.条坊道路交叉点と橋 
 2.街区の状況 
 3.藤原京の都市景観

第8章 藤原京の宅地建物遺構
 1.藤原京の宅地建物 
 2.各条坊区域の宅地建物
 3.宅地内に建つ建物の規格化と序列化 

第9章 藤原京の役所
 1.藤原京内の役所関連施設の想定条坊地域
 2.藤原京内の役所
 3.藤原京内における役所の区画占有率 

終 章 藤原京の成立にみる歴史的意義
 1.藤原京の京域と造営 
 2.位階による居住域の設定とその境界 
 3.建物の序列化による身分秩序の視覚的表示 
 4.藤原京の歴史的意義