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書籍番号 81226
書  名 ここまで判った布留遺跡―物部氏以前とその後― 発表資料集
シリーズ (天理市観光協会設立65周年記念事業)
データ A4 212頁
ISBN/ISSN
編著者
出版年 2022年9月 
出版者 天理市観光協会
価 格 2,310円(税込)

 【趣 旨】
 
 石上神宮から天理市の市街中心部にかけて広がる布留遺跡は、
旧石器時代から現代にわたる人々の歴史が刻まれています。
 特に古墳時代は物部氏の活動拠点として著名ですが、令和2
年に歴史的景観の復元と題して共同研究を行い、概要や基本的
内容をまとめました。その後、さらに多くの研究者が集い、出
土資料の検討や分析を行いました。その結果、古墳時代の様相
のほか、縄文時代や奈良時代における布留遺跡の重要性など、
数多くの新知見が得られました。
 今般、天理市観光協会の全面的なご支援をいただくことがで
きましたので、成果の一端についてご報告いたします。

【報 告】
       
布留遺跡の概要                 池田保信
布留川扇状地縄文遺跡群の動態          岡田憲一
布留遺跡から出土した縄文土器胎土の時期的変遷  河本純一
布留遺跡に集まった人びと―外来系土器から見た地域間交流―
                                                山本 亮
石上神宮禁足地出土刀剣と布留遺跡の鍛冶
 ―金属学的調査成果などから迫る―       真鍋成史
杣之内古墳群の復元             小田木治太郎
古墳からみた布留遺跡の集団間関係―須川1号墳出土埴輪の
  紹介―                   和田一之輔
布留遺跡出土の玉類と玉生産           大賀克彦
鹿角と木―刀剣装具の材質転換とその意義―    岩井顕彦
塚穴山古墳出土工具の検討―魚々子鏨の可能性について―  
                                                橋本英将
布留遺跡における「板石硯」の認識とその意義    久住猛雄
布留遺跡出土の須恵器について         中久保辰夫
布留遺跡における製塩土器と塩利用        岩﨑郁実
布留遺跡の鉄器生産の様相―鍛冶関連遺物の分析を中心として
  ―                                      繰納民之
布留遺跡の移動式カマド             中野 咲
ウマ遺存体からみた布留遺跡における馬利用    丸山真史
布留遺跡出土木質遺物にもとづく木材利用     鶴来航介
布留遺跡における樹皮利用と木器製作について   浦 蓉子
古代布留遺跡と古代宮都の出土土器―関連性の追及と理解― 
                        三好美穂
布留遺跡周辺中世開始期の墓制          佐藤亜聖
 -杣之内古墳群(須川)地区火葬墓出土の石造塔婆
  とその地域性-                            ・上井佐妃
【誌上報告】
布留遺跡における砥石の消費形態―生産域出土品を対象として
  ―                                      森 貴教
布留遺跡出土刀剣装具研究の余波         齊藤大輔
大和・布留遺跡と高地性集落の問題
 ―豐田山遺跡と別所裏山遺跡の立地と消長を中心に(断章)
 ―                      森岡秀人