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書籍番号 81264
書  名 考古地域学を学ぶ―戸沢充則の考古学
シリーズ
データ 四六版 304頁
ISBN/ISSN 978-4-7877-2206-5
編 著 者 海戸塾(代表 勅使河原彰)編
出 版 年 2022年11月 
出 版 者 新泉社
価   格 2,530円(税込)

 【紹介文】
 
放射性炭素年代測定、炭素・窒素同位体分析、DNA
分析……個別・細分化した科学分析のもと、考古学は
何を目指すのか。考古学で歴史叙述する方法とその実
践を解説。

 【目次】
 
はじめに
Ⅰ 考古学研究
第1章 先土器時代研究         大竹憲昭
  1 戦後第一世代の考古ボーイ
  2 出発点―茶臼山遺跡と八島遺跡
  3 新たな石器群研究の方法の提案
         ―インダストリー論
  4 新たな石器群研究の実践――砂川遺跡
  5 研究の画期―月見野遺跡群
  6 遺跡群研究への視座
  7 先土器時代研究の体系―歴史叙述の試み
  8 先土器時代研究を現代社会へ
第2章 縄文時代研究          三上徹也
  1 青年戸沢の不満と志向
  2 土器型式編年研究の具体的実践
  3 土器の背景に歴史を描く
  4 集落・領域研究
  5 考古地域史論の提唱と実践
  6 戸沢縄文研究と現在
第3章 学際的研究           山科 哲
  1 考古学と学際的研究
  2 夏島貝塚の放射性炭素年代
  3 縄文中期農耕論
  4 矢出川遺跡の共同研究
Ⅱ 学問を育むもの
第4章 信州教育と戸沢充則       中島 透
  1 諏訪の歴史研究と教師たち
  2 戸沢と教師たち
  3 信州教育が戸沢に与えたもの
第5章 藤森栄一と戸沢充則       藤森英二
  1 藤森栄一について
  2 藤森と戸沢のつながり
  3 戸沢と藤森考古学
  4 社会にかかわる姿勢
  5 純粋性と反骨心
Ⅲ 社会への責任
第6章 遺跡は誰のためのものであるべきか井口直司
  1 開発と「緊急発掘調査」体制
  2 試み:小さな街の大きな発掘 多摩湖遺跡群
  3 課題:対立でない対話 東久留米市の保存活用
  4 希望:地元でヨイショ 陸平貝塚と動く博物館
       構想
  5 確信:糞が宝になった 鷹山遺跡
  6 日本考古学の役割と責任
第7章 考古学と社会          追川吉生
  1 考古学の原体験
  2 市民のための考古学
  3 平和のための考古学
第8章 旧石器ねつ造問題と戸沢充則  勅使河原彰
  1 「旧石器ねつ造」の報道
  2 前・中期旧石器問題調査研究特別委員会準備
    会の設置
  3 検証作業とその結果
  4 戸沢がはたした役割
  5 考古学を未来へつなぐ
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