【紹介文】
北海道南西部、アイヌ語で「美しい」の意味をあらわす
「ピリカ」の地に、かつて氷河期のヒトたちが営んだ広
大な石器工房があった。遺跡から出土するさまざまな石
器や日本最古級のアクセサリーといわれるビーズから、
この地に生きたヒトたちの遊動生活と石器製作の実態に
せまる。
【目次】
第1章 「ピリカ」のドラマ
1 ダム建設と遺跡の発見
2 遺跡をとりまく環境
第2章 旧石器人のドラマを求めて
1 大型石器と細石刃
2 多数の焚き火跡
3 石器のまとまりの意味
4 どんな石器がみつかったか
5 石器づくりを復元する
6 ピリカ旧石器人の石器づくり
第3章 装身具の発見
1 日本初の旧石器ビーズ
2 ビーズと垂飾の特徴
3 ビーズ類の年代
4 北東アジアとの共通点
第4章 北海道とピリカ遺跡
1 北海道南西部の旧石器遺跡
2 ピリカ遺跡の位置づけ
3 石材の種類と産地
4 良質の石材を求めて
第5章 保存と活用
1 石器をつくり、使う
2 日本の旧石器を代表する遺跡へ
3 遺跡の魅力を伝える
4 ピリカ遺跡の将来