【内容説明】
弥生時代中期の南関東地方に、中里遺跡をはじめとする
大規模な低地農耕集落が忽然と姿を現した。その背景に
は、この地域で本格的な水稲農耕を受容する整った環境
と、中国や朝鮮半島を含む技術・物資の流通網があった。
最新の学際的研究によって、関東地方の水稲農耕と東ア
ジアの交易ネットワークの実態を探り、列島の弥生社会
の変化を解き明かす。
【目 次】(章立)
序論 関東地方の水稲農耕と交易………………………
1
長友朋子・深澤芳樹
第Ⅰ部 関東地方における水稲農耕の受容と社会変化
第1章 石庖丁からみた東北アジア青銅器時代の農耕拡散
孫 晙鎬・中村大介……………………………
12
第2章 東北地方の弥生文化からみた中里遺跡
斎野裕彦…………………………………………
33
第3章 中里遺跡と南関東地方の農耕化………………
58
石川日出志
第4章 関東地方の水稲農耕導入後の集落展開………
74
古屋紀之
第5章 環境変化と植物利用―縄文/弥生移行期の関東
地方南西部………………………………………
93
佐々木由香
第6章 水稲農耕導入期の中央高地東部………………110
馬場伸一郎
コラム 中里遺跡の地形環境 …………………………137
高橋 学
第Ⅱ部 周縁地域との交流と東アジア
第1章 関東地方弥生社会の形成と太平洋沿岸の海人142
杉山浩平
第2章 東海地方の集落変化と関東地方………………164
石黒立人
第3章 土器の移動からみた近畿地方と中里遺跡……181
長友朋子
第4章 関東地方の弥生時代石器
―金属器普及を左右した石器システム………203
寺前直人
第5章 北陸地方からみた関東地方の鉄器普及………219
林 大智
第6章 楽浪郡設置以前の黄海東部交易と弥生文化…236
中村大介
総 論 東アジアにおける関東地方の弥生社会………261
長友朋子・石川日出志
あとがき …………………………………………………271