【紹介文】
広島県・福山市の西部を流れる芦田川の川底から、中世の町並
がそっくり姿をあらわした。東アジアをおおう流通網のなかで
瀬戸内海と内陸を結ぶ港湾集落が、いきいきとよみがえる。
文献からは復元できない中世の町の姿とその盛衰を描きだした
中世考古学の先駆的発掘。
【目次】
第1章 伝説の町の発見
1 幻の町・草戸千軒
2 川底の遺跡
3 中州を掘りあげる
第2章 中世の町を掘る
1 集落成立以前
2 中世集落の成立(一三世紀中頃?後半)
3 町の発展と停滞(一四世紀前半)
4 町の再開発(一五世紀前半?後半)
5 町の終焉(一五世紀末?一六世紀初頭)
第3章 人びとの暮らし
1 活発な流通網
2 木簡が語る経済活動
3 人びとの生業
4 暮らしのなかの道具
5 伝統文化の形成
第4章 内陸と瀬戸内をつなぐ町
1 古代の芦田川河口地域
2 草戸千軒の古地名
3 中世福山湾沿岸の復元
第5章 よみがえる「草戸千軒」