【内容簡介】
漢の皇帝に「漢委奴国王」の金印を授けられた王が君臨し、
邪馬台国とともに『魏志』倭人伝に大国として記された奴国。
多くの国が乱立するなか、かの地の人びとはなぜ大国を築け
たのか。福岡平野を望む丘陵上に残された王都・須玖遺跡群
から、その繁栄の実態と理由をさぐる。
【目次】
第1章 奴国の王都
1 奴国と須玖遺跡群
2 王都・須玖遺跡群
第2章 須玖岡本王墓と王族墓
1 王墓の発見
2 王族墓を掘る
3 後期の王墓は存在するか
第3章 奴国の王宮にせまる
1 王宮はどこに
2 最有力候補の遺跡
第4章 弥生時代のテクノポリス
1 圧倒的規模の青銅器生産
2 最古級の青銅器生産遺跡
3 奴国の官営工房
4 青銅器生産の復元と謎
5 ガラス玉の生産
6 鉄器の生産
第5章 これからの須玖遺跡群