【内容紹介】
著者のライフワークである弥生時代の社会のあり方を展開する最新
論考!
福岡県春日市の弥生時代中期の須玖タカウタ遺跡出土の複数の土器
鋳型の新発見から、弥生社会における青銅器生産の位置づけを見直
し、福岡県矢部川流域に産出する弥生時代後期の石製鋳型の分析か
ら、青銅器生産体制、近畿・関東地方への広がりの様相を展開する。
【目次】
第1章 本書のねらいと構成
第2章
弥生時代中期における青銅器生産の定着と展開
須玖タカウタ遺跡出土鋳型の衝撃/定着しなかった青銅器製
作技術/変容した青銅器製作技術 円環型銅釧の展開/弥生時
代中期における青銅器製作技術の定着と展開について
第3章
弥生時代後期における青銅器の拡散
青銅器製作技術の広域拡散の様相/拡散した青銅器生産 関東
地方における青銅器生産/青銅器製作技術の地域内拡散 藤木
遺跡出土鋳型の検討/弥生時代後期における青銅器生産の展開
について
第4章 弥生社会における青銅器生産の位置づけ
鋳型素材の加工と流通について/青銅器の鋳型と鋳型状製品に
ついて/青銅器生産と流通から捉える権力 相互予期と規制/
青銅器祭生産の変化とマツリの変化
第5章
青銅器の生産からみる弥生社会
これまでの本書のまとめ/鋳型素材流通からみた弥生社会/
おわりに