【内容紹介】
20世紀後半から現在にかけて、山梨県では古墳時代に関する多く
の研究・発掘が蓄積されてきた。
それらの成果を踏まえ、山梨県内の最新の土器編年を提示すると
ともに、年代に沿って古墳や出土遺物の変遷を追うことで、甲斐
の地域社会のあり方、他地方との関わりについても考究を進める。
【目次】
序章 甲斐の地理的環境と古墳時代
第1節
甲斐の地理的環境と古墳時代/第2節 本書の目的
第1章 甲斐における古墳時代の土器様相
第1節
S字甕の定着
第2節 東海系土器の波及と定着
第3節 古式土師器の成立
第4節 北陸系土器の様相
第5節
畿内系叩き甕の様相
第6節 中期・後期・終末期の土器編年
第7節 土器編年と墳墓の変遷
第2章 甲斐銚子塚古墳出現の背景
第1節
甲斐天神山古墳の位置付け
第2節 大丸山古墳の埋葬施設
第3節 甲斐銚子塚古墳出土の腕輪形石製品
第4節
甲斐銚子塚古墳出土の壺形埴輪
第5節 甲斐銚子塚古墳出土の円筒埴輪
第6節 甲斐銚子塚古墳出土の木製品
第7節
中道古墳群の歴史的意義
第3章 甲斐の方墳とその周辺
第1節 古墳時代の周溝墓
第2節
竜塚古墳出現の背景
第4章 甲斐の横穴式石室
第1節 無袖石室の様相
第2節
甲斐の積石塚と渡来人
終章 律令社会への展望
第1節 終末期古墳の変遷
第2節
甲斐における古墳の終焉