【内 容】[展示会案内より]
伊都国歴史博物館は、今秋開館20周年を迎えます。
これを記念し、特別展「吉備と伊都国」を開催します。
吉備は、現在の岡山県と広島県の東部を指す地域です。温暖で、天気
の良い日が多いことから、「晴れの国」とも称されています。
気候が安定し、肥沃な土地が広がっていたことから、弥生時代には稲
作が盛んになり、多くの人々が暮らしていたようです。
また、吉備は瀬戸内海のほぼ中央部に位置していることから、海上交
通の要衝として発展し、弥生時代の終わりごろになると富を蓄え、権
力を掌握した王が誕生します。
王は巨大な墓に葬られ、そこで生まれた風習や文化は、後のヤマト王
権の成立に深く関わったと考えられます。特別展では吉備の王墓「楯
築墳丘墓」出土品をはじめ、重要文化財を含む貴重な資料を借りて展
示します。吉備の繁栄ぶりや伊都国とのあゆみ方の違いなどもぜひ、
ご覧ください。
【目 次】[章立]〕
第Ⅰ章 集落・墳墓の展開とマツリ
第Ⅱ章 東西交流から見た吉備と伊都の弥生社会
第Ⅲ章 吉備王墓と伊都国の王墓~楯築墳丘墓と伊都国三王墓
第Ⅳ章 墳丘墓から古墳へ