【内容紹介】
考古学・博物館資料のデジタル化は記録、保存、公開共有の新しい
あり方や利用者の特別な体験をもたらす。
博物館DXの背景や考え方、世界的な動向や日本での取り組みの現状
がわかる初めての書! 多くの企業により新たな技術やサービスも
紹介!
【目次】
1 博物館DX
の理論と制度
まえがき 本書の趣旨(村野正景)
次世代考古学とは何か―小松大学次世代考古学研究センターとホン
ジュラスの博物館への協力(中村誠一)
博物館DXの課題と展望(中尾智行)
文化政策の転換と博物館の役割(朝倉由希)
2 博物館DX
の実践と展開
次世代技術が変える未来の考古学・博物館(野口 淳)
ミュージアムDXと社会的課題―京都府京都文化博物館の実践と展望
(村野正景)
収蔵資料のデジタル化と仲間づくり―石棒クラブと飛騨みやがわ考
古民俗館の取組み(三好清超)
自然史系資料のデジタル公開と課題(佐久間大輔)
文化資源のデジタル化・公開手法の開発―立命館アート・リサーチ
センターの運用と展開(矢野桂司・赤間 亮)
博物館デジタルアーカイブとジャパンサーチでつくるエコシステム
(阿児雄之)
デジタルアーカイブで広がる寺社史料の可能性―菅公御神忌1125年半
萬燈祭に際する『北野文叢』のデータベース公開(西山 剛)
DX時代の資料・情報管理専門職とはどのような存在なのか(岡崎 敦)
3 最新のDX技術
Volumetric
Video―無形文化財のアーカイブとその活用(中川源洋)
赤外線カメラ【IRシステム】
―8,000万画素の高精細な赤外線画像(宮田正人)
点群データ活用ソフトInfiPoints―3D立体視ディスプレイがもたらす
新たな展示体験(中川大輔)
3DスキャンアプリScaniverse―AR体験へつながる3Dモデルの可能性
(白石淳二)
ニコンZ8・Z6Ⅲ・ZfによるピクセルシフトとHDR撮影―高解像度一辺倒
から+高演色・高質感描写への展開(片山 響・堀内保彦)
広域・景観フォトグラメトリ―
ランドスケープの再現(嘉本 聡)
デジタルアーカイブシステムADEAC―デジタルアーカイブの構築のこれ
から(田山健二)
I.B.MUSEUM
SaaS
―博物館デジタルアーカイブのプラットフォーム(内田剛史)
ARタイムマシーン―博物館で体験する時空の旅(町田香織)
文化財建築3Dアーカイブ―フォトグラメトリとレーザースキャナの場合
(平山智
予・長坂匡幸)
みんキャプ―市民参加型の3Dデジタルアーカイブ活動(久田智之)
文化財BIMとXRプラットフォームSTYLY―
建築デジタルアーカイブのXR
活用(桑山優樹)
4 ディスカッション 博物館DXのいまとこれから
モデレーター
関 雄二/パネラー 中村誠一・中尾智行・朝倉由希・村野
正景・野口