近世陶磁研究会 第13 回大会 近世陶磁研究会 会 長 大橋
康二
当研究会の前身九州近世陶磁学会は10 周年記念の2000
年に『九州陶磁
の編年』をまとめ刊行しました。九州の陶磁器窯跡資料を中心に、編年
作業を行ったものでした。以来、20年以上経過し、新たにそのような窯
跡の編年成果を求められ、現在、できうる窯跡の成果をまとめることと
しました。今回は、九州陶磁の核となる肥前陶磁のうち、磁器の碗皿に
絞って、編年作業を行ないました。そして、前回は編年ができていなか
った鍋島を新たに加えることとしました。また、これらに関わる消費
地遺跡の年代が判る出土例も提示します。大会では、併せて、肥前陶磁
の良好な出土例として、秋田県久保田城跡についてと、肥前陶磁にも関
わるマジョリカ陶器について学ぶ場とします。(大会案内より)
【目次】
肥前陶磁概論(陶器中心に)…………………………………大橋
康二 1
肥前 碗(色絵以外)…………… 野上 建紀・伊達 惇一朗・賈 文夢
5
肥前・有 皿(色絵以外) …………………………………村上 伸之 35
鍋島 ……………………………… 鮎川
和樹・長沼 茜里・船井 向洋 115
消費地遺跡の年代が判る資料-関西の被災資料を中心に-
………………… 赤松
和佳・小山 泰生・山本 文子・加藤 雄太
155
消費地遺跡の年代が判る資料-江戸の武家地を中心に-
………………………………………………………………髙島 裕之
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