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書籍番号 82735
書  名 藤ノ木古墳金銅製馬具のルーツを辿る-韓日の精密鋳造と毛彫りの技術ー
シリーズ (「文化財と技術 別冊3)
データ A5 190頁
ISBN/ISSN 2187-4328
編著者 鈴木 勉著
出版年 2025年4月 
出版者 工芸文化研究所
価 格 1,100円(税込)

             告 示 

          第一部  藤ノ木古墳金銅製馬具のルーツを辿る
                   -韓日の精密鋳造と毛彫りの技術ー

第1章 古代韓半島の精密鋳造技術
  1.飾履塚古墳の名前の由来となった飾履
  2.金銅製獅噛文帯金具の精密鋳造「埋け込み法」
  3.高敞郡鳳徳里古墳出土金銅製飾履の精密鋳造技術
  4.陜川玉田M3号墳出土環頭大刀4振りの鋳造技術
  5.公州水村里遺跡Ⅱ-1号墳出土銀象嵌環頭大刀の鋳造技術
  6.4,5世紀代の環頭大刀の鋳造技術
   (象嵌大刀などを事例として)
  7.6世紀百済の鋳造技術

第2章 古代韓半島の線彫り技術
  1.線彫り技術は最先端技術
  2.漢城期百済 -3系統の線彫り技術-
  3.熊津期百済の線彫り技術
  4.泗?期百済の線彫り-中国北朝から百済・倭への技術移転-
  5.新羅の線彫り技術

第3章 統一新羅の神業「線刻團華雙鳥文金箔・」
  1.線刻團華雙鳥文金箔の発見
  2.線彫りの表現技法
  3.線彫りの細かさ(基準精度)
  4.使用工具と技術
  5.金工の祖・中国をしのぐ精緻な線彫り

第4章 玄界灘を渡った鋳造と毛彫りの技術
  1.日本列島の毛彫り技術史の例外2例
  2.日本列島の鋳造技術(二層式鋳型)
  3.北朝から百済、日本列島へ移動する(渡来系)工人、
    そして定住への道
  4.造像銘・墓誌の毛彫り技術 -藤ノ木馬具以降-

             第二部 系譜論と製作地論

論考Ⅰ 三角縁神獣鏡・系譜論は製作地辿り着けるか?
  1.ヒトの系譜と生誕地
  2.製作地に辿り着けない三角縁神獣鏡系譜論
  3.三角縁神獣鏡製作地論
  4.型式学の運用方法に対する疑問

論考Ⅱ 甲冑と移動する渡来系工人ネットワーク
  1.同一規格(?)の大量生産品は畿内で製作されたことに
   なるか?
  2.「大和王権下か地方政権下か」二者択一の製作地論
  3.工人(古代人)の拠り所