告 示
第一部
藤ノ木古墳金銅製馬具のルーツを辿る
-韓日の精密鋳造と毛彫りの技術ー
第1章 古代韓半島の精密鋳造技術
1.飾履塚古墳の名前の由来となった飾履
2.金銅製獅噛文帯金具の精密鋳造「埋け込み法」
3.高敞郡鳳徳里古墳出土金銅製飾履の精密鋳造技術
4.陜川玉田M3号墳出土環頭大刀4振りの鋳造技術
5.公州水村里遺跡Ⅱ-1号墳出土銀象嵌環頭大刀の鋳造技術
6.4,5世紀代の環頭大刀の鋳造技術
(象嵌大刀などを事例として)
7.6世紀百済の鋳造技術
第2章 古代韓半島の線彫り技術
1.線彫り技術は最先端技術
2.漢城期百済 -3系統の線彫り技術-
3.熊津期百済の線彫り技術
4.泗?期百済の線彫り-中国北朝から百済・倭への技術移転-
5.新羅の線彫り技術
第3章 統一新羅の神業「線刻團華雙鳥文金箔・」
1.線刻團華雙鳥文金箔の発見
2.線彫りの表現技法
3.線彫りの細かさ(基準精度)
4.使用工具と技術
5.金工の祖・中国をしのぐ精緻な線彫り
第4章 玄界灘を渡った鋳造と毛彫りの技術
1.日本列島の毛彫り技術史の例外2例
2.日本列島の鋳造技術(二層式鋳型)
3.北朝から百済、日本列島へ移動する(渡来系)工人、
そして定住への道
4.造像銘・墓誌の毛彫り技術 -藤ノ木馬具以降-
第二部 系譜論と製作地論
論考Ⅰ 三角縁神獣鏡・系譜論は製作地辿り着けるか?
1.ヒトの系譜と生誕地
2.製作地に辿り着けない三角縁神獣鏡系譜論
3.三角縁神獣鏡製作地論
4.型式学の運用方法に対する疑問
論考Ⅱ 甲冑と移動する渡来系工人ネットワーク
1.同一規格(?)の大量生産品は畿内で製作されたことに
なるか?
2.「大和王権下か地方政権下か」二者択一の製作地論
3.工人(古代人)の拠り所