【内容紹介】
「倭の五王」讃・珍・済・興・武が、中国南朝と交流を深めた五世紀はどの
ような時代だったのか。銅鏡や古墳の変遷、中国史書や記紀、銘文刀剣など
の出土文字資料により、考古学と文献史学の双方から考察する。さらに執筆
者たちによる、研究の最前線での討論を収録。東アジアの情勢を視野に、豪
族の割拠した列島社会と、南朝遣使の実態を論じる。
序章 倭の五王の時代を考える-----------------------------辻田淳一郎
1
第一章 同型鏡からみた倭の五王の時代--------------------辻田淳一郎
15
はじめに―古墳時代の鏡と日本の古代国家形成―
25
一 同型鏡群の製作地と製作背景をめぐる諸問題
―同型鏡群の「特鋳説」―
19
二 同型鏡群の授受と「人制」―「参向型」一類と二類―
34
おわりに
40
コラム 同型鏡群の鈕孔形態と製作技術--------------------辻田淳一郎
48
第二章 倭の五王の南朝遣使とその背景----------------------田中史生
57
はじめに 57
一 東晋に遣使朝貢した「倭国使」をめぐって
58
二 中国官爵の意味をめぐって 65
三 対中外交の意味とその途絶をめぐって
74
おわりに
80
第三章 倭の五王と百舌鳥・古市 ---------------------------
一瀬和夫 85
はじめに 85
一 巨大古墳の築造へ
86
二 最大の墳墓の築造と中国宋への遣使 98
三 倭の五王の遣使本格化と巨大古墳の動き
106
おわりに―倭の五王が百舌鳥・古市で直接関与した時間帯―
116
第四章 倭の五王の時代の王宮と社会------------------------古市
晃 119
はじめに 119
一 五世紀の王宮
120
二 王族のあり方 126
三 五世紀の中央支配権力
133
四 雄略天皇の統治とその後の展開 139
おわりに
145
第五章 倭の五王と東国の古墳時代社会-----------------------若狭 徹
147
はじめに 147
一 古墳前期後半の東日本の大型古墳
149
二 中期前半の東国 161
三 中期中葉の東国
167
四 中期後半の東国 172
五 中期における畿内政権と地方政権
176
六 前方後円墳秩序と倭の五王の時代 180
おわりに
186