【内容紹介】
今回の武器研では、巨大古墳の時代の基準資料を見直します。古墳時代中期
には巨大古墳の周辺に配置された陪冢を中心として大量の器物埋納の存在が
よく知られています。とくにそれらの出土資料群の中でも武器・武具にもと
づく軍事組織に関する研究は、この時代の社会構造を復元する上で重要な役
割を果たしてきました。しかしながら、これまでの研究はその多くを、古い
調査報告に拠っています。また近年では、武器・武具はもちろん農工具など
の鉄製品や埴輪、土器など各種器物の研究が深化しています。陪冢出土資料
の全体像を踏まえた研究も、あらためて検討の余地があるのではないかと考
えます。そこで、本研究会では、武器・武具による軍事組織論のみならず、
多角的な資料から巨大古墳の時代像を見直す機会にしたいと思います。
【目次】
序言
関連地図
関連系図
前編
第1章
蘇我氏の墓
第2章
蘇我出自の女性墓
第3章
蘇我氏の終焉墓
第4章
八角形墳と舒明陵
第5章
薄葬令と孝徳陵
第6章
牽牛子塚古墳と斉明天皇
第7章
阿武山鎌足墓
前編まとめ 前方後円墳から八角形墳へ
後編
第8章
天武・持統の合葬と聖なるライン
第9章
悲運、2人の皇子墓
第10章 真弓丘の皇子墓
第11章 壁画古墳の諸問題
第12章 キトラ古墳と吉野盟約の皇子たち
第13章 聖徳太子信仰と古墳の改修
第14章 斉明は父墓を改葬したのか
第15章 天智陵の完成と持統天皇・石上麻呂
第16章 火葬古墳と文武天皇
第17章 飛鳥時代の墓前祭祀
後編まとめ 飛鳥古墳の特異性
あとがき
付録 飛鳥古墳の皇陵治定略史